Tuesday, September 6, 2016

アイスランドで効率よくお金を両替する方法

アイスランドではアイスランドクローナ(ISK)という独自の通貨を採用していますが、2008年の経済危機の影響で通貨規制があり、現在はアイスランドの国内でしかアイスランドクローナを両替することができません。

アイスランドで買い物をする際はクレジットカードの使用が一般的で、クレジットカードがあれば基本的には困りませんが、クレジットカードをお持ちでない方や留学などで長期滞在する方などは現金が必要になるかと思いますので、アイスランドクローナを両替する便利な方法をご紹介します。

海外のATMから引き出せる国際キャッシュカードやクレジットカード

クレジットカードをお持ちでない方は、新生銀行など国際キャッシュカードを発行してくれる銀行で口座を開設すれば、国際キャッシュカードを使ってアイスランドのATMからアイスランドクローナでお金を下ろすことができます。

クレジットカードをお持ちの方は、海外キャッシングの機能があれば同じくアイスランドのATMからアイスランドクローナで引き出すことができます。

こういったカードを利用して現地でお金を引き出せば、日本から多額の現金を持ってくる必要はなくなり、また街中で両替できる銀行を探し歩く必要もないので便利です。

アイスランドの首都レイキャビクでは街中に数多くのATMが設置されていますが、ATMによって引き出しの際の手数料がかなり違うことに気付きました。

そこで、レイキャビクの街中のあらゆるATMで引き出してみた結果、一番手数料が安いATMを見つけたのでご紹介します。

アイスランドで現地通貨を引き出す際の手数料が一番安いATM


こちらはEymundssonというレイキャビクでよく見かける本屋ですが、このHlemmurの近くにあるEymundssonの外に設置されたATMでは、引き出しの際の手数料が200クローナ以下と、レイキャビクの街中の他のATMと比べてかなり安いです。

街中や大学のATMでは手数料が1000クローナ近くかかるところもあり、手数料を見て引き出すのをやめることが多々あったので、結局いつもここのATMを使うようになりました。

ちなみにこの本屋にはカフェが併設されており、こちらのカフェも前回ご紹介したCafé Paris同様Wi-Fiと電源が使えるので、コーヒー片手にネットで調べ物をしたり長時間作業したりするのに便利です。

そしてアイスランドの玄関口であるケプラヴィーク空港にもATMがいくつかありますが、空港の両替所の近くにあるArion BankiのATMでも200クローナ以下の手数料で引き出すことができました。

その後調べてみると本屋の近くのATMもArion Bankiだということがわかったので、結論としてはArion BankiのATMが一番手数料が安いということになります。

レイキャビクの街中ではArion BankiのATMをほとんど見かけなかったので、お金を下ろす際にはご紹介したEymundssonのATMを利用するか、あるいは空港のArion BankiのATMで事前に引き出しておくことをおすすめします。

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Saturday, September 3, 2016

レイキャビクで見つけた居心地の良いカフェ

アイスランドの首都レイキャビクに到着してから新しい住居に引っ越すまでは、宿泊費を節約するため民泊を利用していましたが、その宿泊先ではインターネットが使えませんでした。

知らない土地ではインターネットでの情報収集が重要なため、Wi-Fiを求めて街を歩き回ると、レイキャビクのほとんどのカフェで無料のWi-Fiが使えることがわかりました。

そんな中でも私が特に気に入って、試験前や課題に追われている時など、長時間作業したい時によく通った居心地の良いカフェをご紹介します。

Wi-Fiも電源もあり長時間作業できる居心地の良いカフェCafé Paris



このCafé Parisは無料のWi-Fiがパスワードなしで使えるだけでなく、壁際の席には電源もあるため、Cタイプのプラグを持っていけば日本のパソコンや携帯でも充電しながら作業することができます。

店内は混んでいることも多いため、店員さんがわざわざ席に案内してくれることはほとんどなく、好きな席に座って巡回している店員さんに声をかけて注文するというスタイルなので、電源がある席を選ぶことができます。

店員さんは注文を聞いて料理や飲み物を届け、食べ終わったお皿を下げるなどといった基本的なこと以外はほとんど干渉してこないので、長時間作業していても追い出されることはなく、何かしらの食べ物か飲み物を手元に置いておけば、何時間でも作業に没頭することができます。

私は試験期間中はよく夕方にお店に行って、晩ご飯がてら閉店時間ギリギリの深夜まで勉強していましたが、店員さんは追い出すどころか嫌な顔一つせずお会計の後も笑顔で送り出してくれました。

そしてこのカフェは居心地がいいだけでなく料理や飲み物も私好みの味だったので、ここで常連の私がよく注文していたおすすめのメニューをご紹介します。

Café Parisの常連がよく注文していたおすすめフード&ドリンク


まずはこちらのポテトまでついてボリュームたっぷりの、バーベキューポークサンドイッチ(BBQ pork sandwich)です。

値段は3000クローナ近くしますが、フォカッチャで挟まれた具はバーベキューソースでしっかり味付けされた豚肉に、きゅうりとトマト、そしてレタスに玉ねぎと野菜もたくさん入っており、さらにマヨネーズも加わりボリュームも味も大満足で、ナイフとフォークで少しずつ切ってちびちび食べながら作業すると手も汚れないのでおすすめです。

さらに食費を抑えたい方には、1000クローナぐらいでお手頃のセルフサービスの日替わりスープ(Soup of the day)が、スープだけでなくおいしいパンも食べ放題なのでおすすめです。

他にもおいしい料理がたくさんあるので、気になる方は材料まで詳しく書かれたこちらのメニューをチェックしてみてください。


そして寒いアイスランドで温まりたい時にはお酒の入ったこちらのドリンクがおすすめです。


こちらはロイヤルコーヒー(Royal coffee)というお酒の入ったコーヒーで、コーヒーに黒砂糖を入れたものにコニャックというブランデーを加え、さらにクリームを乗せた贅沢な飲み物です。

値段はおよそ1700クローナという大人の飲み物ですが、黒砂糖とクリームのおかげで甘めになっているのでコーヒーが苦手な私でも飲みやすく、さらにブランデーが効いているのでアイスランドの寒い夜に冷え切った体を温めてくれます。

この写真を撮った時も夜の寒さに耐えかねて、閉店間際のお店に駆け込んで飲んだので、照明が暗く見た目が良くないですがご了承ください。

このお店はお酒の種類が豊富で、何とあのニッカウヰスキーも置いてあるので、お酒好きの方はぜひこちらのドリンクメニューもチェックしてみてください。


この居心地、食べ物、飲み物と三拍子そろったCafé Paris、レイキャビクで一息つきたいときにぜひ一度立ち寄ってみてください。



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Wednesday, August 31, 2016

ゴールデンサークルの夏ならではの見所

アイスランドの自然を感じる観光エリアとして有名な、ゴールデンサークルのツアーを大学が紹介していたので、日本人の友達と一緒に行ってみることにしました。


人口より多いといわれる羊と触れ合うことができる羊の仕分け会場(Reykjaréttir)

苔に覆われた風景を駆け抜けゴールデンサークルへ向かう前に立ち寄ったのは、Reykjaréttirという羊の群れを飼い主ごとに仕分ける場所で、アイスランドの人口より多いといわれる羊の大群と戯れるという初めての経験をしました。




バスの車窓から羊が見えるたびに触ってみたいと思っていましたが、動物慣れしていない私と友達は羊の海に圧倒されてしまい、慣れた手つきで角をつかんで持ち上げる地元の子供を横目に、軽く触ってそそくさと馬のところに避難しました。



馬に癒された後まだ時間があったので、友達と敷地の外に出て散歩していると、野生の馬が二匹仲良くたたずんでいて、ほのぼのとした雰囲気に和みました。




アイスランドの電力を支える壮大な水の力を感じるグトルフォスの滝(Gullfoss Falls)

そして人生で一番動物と触れあった後は、いよいよゴールデンサークルの見どころ、グトルフォスの滝に到着しました。




想像以上の規模に圧倒されつつうっすらと見える虹に癒され、さらに滝壺へと近づいてみると大自然を間近に感じることができました。

再生可能エネルギーでほぼ全ての電力をまかなうアイスランドでは、有名な地熱ではなく水力が主な電力源だと知り少し疑問に思っていましたが、この圧倒的な水の力を目の当たりにして納得させられました。



間欠泉で有名なゲイシールでたまたま発見した夏限定の風景(Geysir)

大迫力の自然の息吹を体中で受け止めた後は、間欠泉で有名なゲイシールに到着しました。



最初は綺麗な青色の池を楽しんでいましたが、奥に見える丘に登っている人を見かけて、頂上からどんな景色が見えるんだろうと気になり、謎の羅針盤のようなものに遭遇しつつ登っていきました。



頂上付近で座って絵を描いている方がいて、これは綺麗な景色が見れるんじゃないかとわくわくしながらたどり着いた頂上からは、想像以上の絶景が広がっていました。


山のふもとにぽつぽつと家が建ち、小川が蛇行して流れる様子は、理想郷を現実にしたような、夢の中にいるような風景でした。

私も友達もこの絶景に見とれて言葉を失い、それぞれやったことのあるゲームを思い浮かべ、友達は「ファイナルファンタジー思い出した。」と呟き、私は「クロノトリガーの村みたい。」と感激していました。

「あの家に住んでみたいね!」と盛り上がりながら、二人丘を下って再び青い池を眺めていると、名物の間欠泉が吹き上げる様子が見え、写真にはうまく収められませんでしたが大満足でした。




プレートの割れ目に大地の息吹を感じるシングヴェトリル国立公園(Thingvellir)

思いがけない絶景に心を揺さぶられつつ、最後に向かったのはプレートの割れ目が見れるという、世界でも珍しい場所であり世界遺産にも登録されている、シングヴェトリル国立公園でした。



ギャウと呼ばれる割れ目の間を満たす水は青く澄み渡り、さらに投げ入れられたコインがきらきらして本当に綺麗で、ずっと見つめていたくなるような美しさでした。




さらに登っていくとプレートの割れ目が目の前に広がり、ここからプレートが世界に広がっているのかと大地の息吹を感じながら割れ目の間を歩いて行き、割れ目の上に立つのは不思議な感覚でした。




こうして朝から晩まで盛りだくさんだった、ゴールデンサークルツアーも無事終了しました。

大自然を感じる滝や大地の割れ目はもちろん、目の前に広がる羊の海の衝撃と、丘から見えた感動の風景が忘れられず、この旅行で新たな世界が広がったなと感じました。

特にゲイシールの奥の丘の上からの風景は、緑が広がる夏の短い間しか見られないので、この景色と出会えたことが一番の収穫で、特にゲーム好きの方にはぜひお勧めします。




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Sunday, August 28, 2016

アイスランドの発電所が生み出す観光資源

日本から遠く離れたアイスランドに来て1週間が経った頃、大学のオリエンテーションで初めて地熱発電所を訪れました。

ヘトリスヘイジ発電所で一般公開されている地熱エネルギー展示(Geothermal Energy Exhibition)



このヘトリスヘイジ地熱発電所(Hellisheidi Geothermal Power Plant)では施設の一部を地熱エネルギー展示(Geothermal Energy Exhibition)として一般公開しており、ガイドの方が発電施設の解説をしてくださいました。


この発電施設は日本製だとガイドの方から説明があり、日本から贈呈されたという兜などが展示されていて、異国の地に来てからの不安や緊張が少し和らぎました。


展示品をよく見てみると三菱重工製ということがわかり、アイスランドの主なエネルギー源である地熱の利用は、日本の技術によって実現したんだと誇らしくなりました。


その後は地熱の蒸気を間近で見れるとバルコニーに案内され、地熱の蒸気に満たされた空間で大地の香りを感じることができ、これが地中深くから出てきているのかと思うとわくわくしました。


その後は三菱重工製の発電施設の模型や地熱発電の仕組みなど、様々な展示を自由に見学させていただきました。


アイスランドに来た最大の理由は地熱エネルギーについて学び、地熱利用を普及させた手法を日本に応用できればと考えていましたが、その地熱発電が日本によって支えられているとは思いもよりませんでした。

地中深くから出てきた蒸気でタービンを回して電気を生み出すという、夢のある技術を日本が先導しているというのは非常に誇りですし、アイスランドというと自然に惹かれてお越しになる方が多いかと思いますが、こうした自然を活用した技術というのも一つの見どころだなと感じました。

ツアーもありますしレンタカーでもアクセス可能ですので、異国の地で日本を感じることができるこちらの地熱発電所にも、興味があればぜひ足を運んでみてください。


そして大学の講義でもフィールドトリップがあり、アイスランド有数の観光資源を生み出す地熱発電所を訪れました。

ブルーラグーンの温泉を生み出すスヴァルスエインギ地熱発電所(Svartsengi Geothermal Power Plant)




このスヴァルスエインギ地熱発電所(Svartsengi Geothermal Power Plant)は電気だけでなく熱水も供給する世界初の熱電供給地熱発電所です。

今やアイスランドの温水と暖房はほぼ全て地下から出てくる熱水、つまり地熱でまかなわれているため、家やホテルでシャワーを浴びると硫黄の匂いがして、温泉気分を味わうことができます。

この発電所で使用した熱水はブルーラグーンに供給されており、発電所から排出される二酸化炭素はメタノールに変換され燃料などに利用されます。


最初に従業員の方がパネルを使ってシステムについて説明してくださり、その後パイプの断面やタービンの構造などを見学しました。



終盤にはタコの絵が描かれたOctopusという赤い発電設備を見学しましたが、よく見ると小さくカタカナで「オクトパス」と書かれていました。


多数の排気管にちなんでオクトパスと名付けられたこちらの設備は何と富士電機製だそうで、ここでも日本の高い技術力を垣間見ることができました。


ここで写真に写っている発電所から排出されている蒸気を通り抜けるという面白い体験をさせていただき、目の前が真っ白になるほどの蒸気と硫黄の匂いに包まれ、日本の温泉地を思い出して懐かしくなりました。


ブルーラグーンのルーツともいえるこちらの発電所を見学させていただき、地熱開発から新たな観光資源を生み出すアイスランドの手法に感心し、これを日本にも応用できればもっと地熱開発が普及するのではないかと思いました。

それと同時に、遠く離れたアイスランドの地熱開発を支える日本の発電技術を改めて誇りに感じ、アイスランド有数の観光施設であるブルーラグーンに日本も貢献しているんだと思うと嬉しくなりました。

アイスランドの大地の恵みと日本の技術の結晶が生み出したブルーラグーンにも、興味があればぜひツアーやレンタカーなどで足を運んでみてください。



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